みなさんはネックレスチェーンを選ぶときに、目的のデザインが決まっていますか?
決まっていればあとは値段や素材で絞ることができます。
しかし、はじめてネックレスチェーンを選ぶときはもちろん、組み合わせるペンダントによってなんとなくのイメージで探すケースも少なくないのではないでしょうか。
特徴を知っていればネックレスチェーンも選びやすくなります。
今回の主役はフレンチロープチェーン。
どんなイメージのチェーンで、どのようなスタイルに似合うのでしょうか。
特徴やメリットデメリットを紹介します。
目次
フレンチロープチェーンとは
ABOUT FRENCH ROPE
フレンチロープチェーンのざっくりしたイメージは下記の4点。
輪っかの鎖が複数重なり合っている編み込み型のようなデザインです。
見た目はしっかり太めなのに繊細なデザインです。
ハワイアンジュエリーのペンダントに似合います。
男性も女性も似合うネックレスチェーンです。
しめ縄が編み込まれたように作られた「ロープチェーン(Rope Chain)」。
「ロープチェーン」の中でも、より繊細でエレガントなデザインの編み方で加工されたネックレスチェーンが「フレンチロープチェーン」と呼ばれています。
小さな輪っか (丸カン) を三重に繋ぎ合わせ、ロープのように編み組まれたネックレスチェーンです。
繊細ながらもボリューム感が出て、チェーン部分の耐久性も増します。
この自然な麻ひものような雰囲気が、重厚かつ繊細なデザインを持つペンダントによく似あいます。
フレンチロープはトリプル (三重) で編んでいくのが一般的とされています。
カットフレンチロープチェーンとは

フレンチロープとの違いはほとんど見分けがつきませんが、丸カン状の輪っかをわずかにカットしたものです。
より鋭くキラキラとした不規則な輝きを放ちます。
フレンチロープ自体が小さな輪の編み込みであるために、それだけでも十分輝きを持ちますので、どちらが良いかはお好みながらも、よりキラキラとしたかつ繊細な趣を感じるのがカットフレンチロープチェーンではないでしょうか。
フレンチロープチェーンの特徴

イタリア製が多い
繊細に編み込まれた形状。
光と影がはっきりしている。
切れにくい。
イタリア製が多い
フレンチロープチェーンはイタリア製が多いです。イタリアは伝統的に金属加工とジュエリー製造が非常に盛んな国で、オメガネックレスチェーンとともにフレンチロープチェーンのような繊細な作りを形にする技術や伝統があります。
何世紀にもわたる長い歴史の中で、多数の職人の技術が継承され、ロープチェーン製造の設備が整っているので量産しやすいのも特徴です。
繊細に編み込まれた形状
一見太いネックレスチェーンに見えますが、近くから見るといくつもの小さな部品でつなぎ編み込まれた繊細なデザインをしています。
その緻密な編み込みデザインが人気です。
光と影がはっきりしている
編み込みデザインといくつもの部品がそれぞれ光を放つかと思えば、陰になる部分も多く、全体的に明暗がはっきりした雰囲気になります。
のっぺりとしがちなネックレスの中でもひときわ細やかなコントラストを生み出します。
切れにくい
いくつも連続でつながれているため、一本線のネックレスよりも切れにくく丈夫です。
フレンチロープチェーンの弱点
絡まりやすい。
先端が破損しやすい。
絡まりやすい
これは本当によくあるトラブルです。
3つの輪が編み込まれているため、ひとつひとつの向きが一定方向に向いていればきれいですが、ひとつでも向きがずれると引っかかったように絡まります。
先端が破損しやすい
編み込みの場合、チェーンそのものの柔軟性が乏しいため(チェーンとしてがっちりしているため)、先端の金具の付け根に負荷がかかりやすく、力が加わり続けるとすぐにポロっと壊れてしまうことも多いのが弱点です。
この場合は接着するのは難しいため、新しく買い換えた方が安くすむかもしれません。
手入れ・修理方法
曲がった・絡まった場合
フレンチロープはひとつひとつの輪が規則的に編み込まれています。
これがちょっとした曲がりなどで引っかかったように絡まることが多々あります。
一個だけ輪っかが変な向きに出っ張って、チェーンを伸ばすとそこだけ引っ張られて曲がっているように見えます。
その場合の修正方法をお伝えします。
- チェーンの絡まった部分から5cmくらい開けてつまむ。
- 縦になるように持ち、つまんでいる指を近づけてチェーンを緩める。
- そのあと軽く引っ張る。
- 横になるように持ち、つまんでいる指を近づけてチェーンを緩める。
- そのあと軽く引っ張る。
- いろんな角度で緩めたり引っ張ったり、ぐるぐる回したりする。
- 直らない場合は、くずれている丸カンの向きを直接変えてみる。
慣れている方は7番だけでできますが、よくわからない場合は、緩めたり伸ばしたりぐるぐる回したりを繰り返すと、重力やほかの規則性のある部品などのおかげで自然と治ることがあります。
壊れた場合
明らかに破損してしまった場合は、残念ですが新しく買い換えた方が安くすむことが多いです。
破損部分にもよりますが、修理となると、特定の技術を持った職人さんでないともとに戻すのは難しいかもしれません。
色あせた・変色した場合
メッキ加工されていないシルバー925製
シルバークリーナーにつけると細かい部分まで汚れが落ちます。
メッキ加工された製品
メッキ加工し直す必要があります。
フレンチロープは一度メッキを剥がす作業を伴うのが理想です。
なぜならメッキの上にメッキを施すと、見栄えも悪くなるばかりか、繊細なチェーンであるが故に引っかかったり、固まったりしやすくなってしまうからです。
そうなるとメッキ専門の加工業者に直接問い合わせた方が良いかと思います。
メッキ加工専門業者
私が利用したことがあるメッキ加工専門業者を紹介します。
いくつかある中の代表的なものです。
小さい事業所で入り口は怪しい雰囲気なのですが、窓口は一般の方も利用しやすく、簡単な案件なら即日渡しなども対応してもらえる業者です。
商品を渡し、メッキの相談をし、ある程度の値段を聞き、名前を書いて何時ころに取りに来てくださいという紙を渡されるだけ。
メッキについて細かい内容やリスクもわかりやすく教えてもらえます。
ただし、フレンチロープの場合メッキを改めてし直すよりは新しくチェーンを買った方が安くすむかもしれません。
販売店比較
フレンチロープを扱うお店も非常に多いので、代表的なものをご紹介します。
リノアネックレス (LINOHA NECKLACE)
初めて買う人には買いやすいイタリア製のスタンダードなフレンチロープがそろっています。
リノアネックレスを基準にして他店のお値段や品質などを比較していただけるとわかりやすいかと思います。
→ カットフレンチロープチェーン (Yahoo!ショッピング)
新宿銀の蔵
シルバー製のネックレスチェーンの品ぞろえが非常に豊富なお店。
ここではまた違った留め具のデザインのフレンチロープも扱っています。こだわって選びたい方におすすめです。こちらの店舗は各所モールに出店しています。
Aloha Lokahi (アロハロカヒ)
14金の本格的なフレンチロープを扱っているハワイアンジュエリー専門店です。
ハワイではゴールドは主に14金が主流。こちらの店舗では他にさまざまな素材のフレンチロープを扱っています。
ハワイアンジュエリー ロープチェーン フレンチロープチェーン 幅1.6mm K14 14金 14K ホワイトゴールド メンズ レディース ネックレスチェーン ハワイアン
ぜひジュエリーの楽しさを感じながら、より良い商品に出会えますように。